今年(2022年)から成人年齢引き下げに伴い、高校卒業と同時に親の許可無くクレジットカードを作れるようになりました。
クレジットカードはATM等から現金を降ろさずに購入する事ができるのはもちろん、
海外の通販サイトや海外のお店であっても、現地の通貨に自動で両替して支払う事ができる、とても便利な支払い方法です。
これだけでは無く購入額の0.5%~2%程度のポイントを貰え、カードを作るだけで入会ポイントを貰えたりと、便利なだけではなく、お得な支払い方法です。
私はこれらの特徴が大好きなので12年以上にわたり、クレジットカードを愛用し続けています。
ですが、包丁を正しく扱わないと怪我をするように、便利な道具は正しく使わないと怪我をします。
同様にクレジットカードも正しく取り扱わないと今後の人生に大きな悪影響を及ぼします。
カードの基礎知識が必要な人が見てくれるかは疑問な所はありますが、
クレジットカード愛好家として、身につけてほしいクレジットカードの基礎知識を書きました。
- クレジットカード会社の儲け方が分かる。
- リボはクレジットカード会社からすると、金を余分にまきあげる夢の決済方法。
- 支払い遅れたり、バックレたら……今後の人生に悪影響
クレジットカードの仕組み
基本の1回払い
かなり簡略化して書きましたが、おおよそ以下の図のような仕組みに成っています。

現金(赤破線矢印)に比べて、クレジットカードのほうが複雑なことが分かるでしょうか。
この図で大事なことは、普通に現金で払う場合に比べてお店は2~5円程度損をしますが、
その代わりに購入者が1円程度得、カード会社が1~3円程度得をするというシステムです。
この方法は非常に多くのメリットがあります。
お店には申し訳ないですが、お得かつ便利なので積極的につかって行きましょう!
分割払い・リボ払いの場合
一括払いのケースでは、カード会社の利益少ないですよね?もっと稼いたくないですか?
ということで登場するのが分割払い・リボ払いです。

図の赤文字で記入した所が変わっています。 ②のお店に支払う金額は減らせないので、①の部分を借金の金利という名目で、購入者から余分にお金を取ってしまえば良いわけです。
最大限稼ごうと思ったら、ここで余分に取られている分を購入者に気づかせる訳には行きません。
そこで登場するのがリボ払いです。
分割払いは、使えば使うほど毎月の返済額が増えていくため、「支払い多いな?」と購入者にセーブがかかります。
リボ払いはギリギリまで毎月の返済額が増えません。
冗談みたいな話に聞こえるかもしれませんが、一部クレジットカードユーザーは毎月のクレジットカードの使った金額を把握しておらず、自分の借金の額すら知りません。
こうなると行き着く先としては、かの有名なリボ16円マンと同じように、16円の支払い分に1万5千円も払うようになります。
だからこそリボは活用が難しく、「リボ!! ダメ! ゼッタイ!!!」とまるで薬物のように言われている訳です。
クレカ歴12年の私ですら、リボを上手く使いこなせる自信がありません。
(補足:支払額が15000円に満たないのは、ポイント払いで先に1,971円分払っているからだそうです)
カードの支払いを待ってもらったり、借りパク・バックレたらどうなるの?
友達からお金を借りておきながら、
・「今月は厳しいから、返済1ヶ月待って!!!」
・「Bくんからお金借りてAに返す」→「Cくんからお金借りてB返す」(以下無限ループ)
・「半分だけ返すから、もうちょい待って!!!」
・「お金返せない!! お金無いものは無理!!無理!!(怒)」
って言う人を見たことはありませんか? もし今まで見たことが無いならば、幸運なだけです。
社会にはこんな人がゴロゴロいます……
友達ならば絶交されて済みますが、これをカード会社相手にやると今後の人生にかかわる恐ろしい結果が待ってます。
信用情報 (クレジットヒストリー)とか言う、金融業が使うヤバイ情報網
信用情報の例(これでも一部です)
- 契約中のクレジットカード・ローンがどれぐらいかあるのか?
- 他社のクレジットカードの限度額
- 奨学金の残り額・返済状況 (2009年4月以降に借りた分から記録の対象)
- リボ払い・分割払いの残額
- クレジットカードを期日どおりに支払ったか、何年何月の支払いに遅れたのか?
- 他社も含めてた借金の総額
- 何年何月に借金をいくら返済したかの一覧表
- 運転免許証の番号
- 自己破産歴
これらの情報は、国内ほぼ全ての貸金業等の金融会社(クレジットカード会社・ローン会社・銀行等)に筒抜けです。
また返済しても、項目・条件によって異なりますが、2~10年間あなたの情報が共有され続けます。
例外はヤミ金ぐらいです(笑)
これは貸金業法という法律よって、「お金貸したりする会社は、信用情報機関に借金・クレジットカードは登録すること!」と定められています。
そのため、真っ当な業者は信用情報機関に登録してますし、他社で過去にお金を借りパクしたり、返済遅れたりした事がないかをチェック、多重債務者への貸付拒否ができるわけです。
この国内の信用情報機関というのは、CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3社が基本で、最低でもどこかに1社には登録されています。
それだけではなく3社間で情報交換も行われています。
「多分こうすれば逃げれる」という方法はありますが、極めてリスクが高い行為ですのでここでは書けません(笑)。

JICCホームページ(https://www.jicc.co.jp/credit_info/information_exchange/)より引用
自分が知らないところで友達同士が、
「あいつ、俺から10万借りている」
「俺の借金踏み倒しやがった」とか情報交換していると思うと中々恐怖ですよね(笑)。
ですが国内の業者は漏れなくやっています。
マイナンバー提出してなくても、住所・電話番号等の登録情報から情報を引っ張り出します。
「ブラックリストに載った」「金融ブラック」などと言われる状態は、
・「あいつ借金踏み倒しやがった」
・「いつまで経っても返してこねぇ!」って記録が残っている状態のことを指します。
ブラックリストという物が存在するわけではありませんが、そんな評判がついた人にお金貸したくないので、ほとんどの業者は契約を強制解約&新規契約お断りなわけです。
この状態になるとご愁傷さまです。
「1回の借りパクはOK、2回目には借金しなければいいんだろ?」 はNG
「つまり1回の借りパクはOK、2回目の借金しなければいいんだろ?」というつもりでいると死にます。
・高速道路のETCカードを作るにもクレジットカードが必要です。
・家を建てるにしても、住宅代の2000~5000万を一括で払えますか?
・ iPhoneも分割せずに買えますか?
・家を借りずに生活できますか?
現代日本で金融業のお世話にならずに生活することはかなり難しいです。
これらを全て満たせるならば覚悟を決めてもいいかもしれませんが、普通は無理です。
カードの返済が遅れると、これら全てに悪影響がでます。
この影響が出るまで多少の猶予はありますが、
制限のない日常生活を送りたいならば、たかが1円・1日でも支払いは遅れではダメですし、
無理のない範囲の借金に抑える必要があるわけです。
おわりに
最後に私からのまとめです。
- クレジットカードは1日・1円たりとも遅れるな! ETCとか使えなくなるかもよ?
- リボを正しく活用するのは半端なく難しく上級者向け。 おすすめしない!!
- 国内の金貸し業は全部裏で繋がっているよ? 借金しすぎないでね。
これらを聞いてクレジットカードを使う意欲が落ちたならば、申し訳ないです。
それでもクレジットカードを使う上で、とても大切な基礎知識なので知らないまま使ってほしくないのです。 こういう基礎知識に需要があれば、次回書くかも?
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